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うちなあぐち編
■はじみに
3年前(2005年6月10日)、MK主から、くぬホームページんかいあたる「うんじゅお、○○番目ぬう客やいびいん」んかいあぬ「うんじゅお」でぃゆる記述おぬくとぅなかい、「那覇辺り(沖縄島では・・)『うんじょお』となると思います」んでいんうメールぬ送らてってぃちゃあびたん。
わんねえ、拙書『実践うちなぐち教本』(第三章存在動詞とヤ系係助詞)うとをてぃ、提案そをる語形保存表記にちいてぃ、説明しから、うちなあぐちぬ表記にちいてえ、なあめえめえぬ考えなかい、しいびちいどぅやる、くぬゆうな語形保存表記え、わんくるぬ案どぅやるくとぅ、うんぬきゆる返信さる次第やたん。
やしが、どぅうし提案そをる語形保存表記が、どぅうしんちゃんとぅ実践さってねえらんとぅくるんあてぃ、拙著『うちなぐち賛歌』んじ、反省そをる通いやん。あんすかまでぃ語形保存表記え、しいぐりさるんむんやがやあんでぃ思ゆるばすんあん。
■代名詞・動詞名詞形んでえんかいヤ形係助詞ぬ付ちゅるばすぬ語形
かわてぃ、指示代名詞ぬ「くり」「うり」「あり」んかいヤ系係助詞(註)ぬてぃいちやる「え」が付ちゅるばすお、よおそをちいねえ、「くれえ」「うれえ」「あれえ」んでぃ、表記すしがる「自然」やい、言語に対(てえ)する「人情」ぎさる。くりに対してぃ、わあ提案や、かんなじまでぃ、代名詞本体ぬ語形お、うぬまあまあそをちゃあなかい、「くりえ」「うりえ」「ありえ」んでぃち表記さなんでぃゆるくとぅどぅやしが、文中、よおそをちいねえ、前者ぬぐとをる表記んかいけえないるくとお、さち言ちゃる反省ぬ通いやん。指示代名詞とぅ同ぬぐとぅ、うびらじに、「発音通いぬ表記とぅけえないしえ、ヤ系係助詞ぬ付ちょをる動詞ぬ名詞形(動詞ぬ基本形んかい補助名詞「し」付きたる名詞)、「聞ちゅし(聞くこと)」にちいてぃん、わあが提案そをる表記なかいや、「聞ちゅしえ」んでぃちどぅないしが、「聞ちゅせえ」んでぃち表記さんてえまん、むさっとぅ、いふうなあやあらん。いふうなああらんびけえやあらん、てえげえぬ人んちゃあにとぅてえ、何ん疑えらんようい、「自然また普通」ぬ表記どぅやるんでぃ思やい、実践さってぃどぅ居る。あたまぬ真喜志主ぬ言ちゃるむぬん、「いふうなあ」やんでぃ考えぐりさる人称代名詞(うんじゅ)そうなむんやたん。やしが、散文活動、長えさ続きとをるていると、ちゃあそをてぃん、いふうなくとぅんかい、突ち当たゆるばすやん。
■固有名詞・地名・人ぬ姓ぬばすぬ語形変化
「おもろさうし(固有名詞)」「ゆなぐしく(地名)」んでえんかい係助詞ぬ付ちゅるばすお、「おもろそうせえ」「ゆなぐしこお」んでぃるすみ、あねあらんでえ、「おもろそうしえ」「ゆなぐしくお」んでぃるすみんでぃゆるばすなてぃ、はじみてぃ、「あい」んでぃ思ゆるばすやん。係助詞ぬ付ちゅる名詞ぬ語尾ぬけえ変わゆるばすやん。代名詞までえ、うんな語尾変化あ、なあだ許許さりいしが、固有名詞んでえ地名までぃ語形ぬけえ変わゆしえ、ちゃあし当たれえしむが。くんぐとをる疑問や、長音ゆ棒線なかい表記すぬばすんじん、同ぬぐとぅあん。「おもろそうせー」「ゆなぐしこー」なっくぇえ、語形ぬ崩りゆるとぅくるまでえ、語形保存さん表記ぬばすとぅ同ぬあんまさやしが、やくとぅんでぃいち、「おもろそうしー」「ゆなぐしくー」んでえねえし、語形保存表記すぬむんどぅんやれえ、発音くるが、けえ変わゆくとぅ、長音表記すぬ人お、逆立ちさんてえまん語形保存表記すぬくとおならん。
語形保存表記うとをてえ、長音ゆ日本語ぬ正書法に準ずる表記、いいどぅんせえ、母音使ゆる表記やるばす、名詞語尾部分とぅ係助詞部分ぬ発音や、いいくる、たっ付ゃあくとぅ(詰まいるくとぅ)にゆてぃ、「発音表記」ぬばすとぅ、なんぞお変わゆるむのおあらんしが、長音ゆ棒線なかい表記すぬばすぬ語形保存表記うとをてえ、発音くるがけえ変わゆるばすやん。
うんなくとぅなかい、語形保存表記、提唱さるばすやん。あたいめえぬくとぅやしが、うぬ通い書ちゅみ書かにんでぃゆるくとお、なあめえぬ考えし、しいびちいどぅやる、強いてぃ、必じまでぃ、わあが言ちょをるくとぅ(語形保存表記)がまっとをばやんでぃ言ちょをるむのおあらんくとお、前のMK主んかいぬ返事ぬ通いやん。(ただ、語形保存さんようい表記すぬ人んちゃあや、むしか文法説明、請うらったるばすぬ備わいとぅし、うり説明すぬ文法論考えとおかんでえならんはじ。)
語形保存表記とぅ日本語ぬ正書法とぅ似しとをる我表記法や、なままでぃ提唱(提案)しちゃる通いどぅやしが、また、「我ねえ、うんぐとぅうし書ちくとぅば実践さびいん」でぃぬ宣言やるくとぅん、受き取てぃ呉ぃみせえるぐとぅ、望どをん。
■外来語(カタカナ語)・アルファベットにヤ系係助詞ぬ付ちゅるばすとぅ語形保存表記ぬ汎用性
なあふぃのお、文中んじ使ゆる語彙が外来語んでえアルファベットやるばすお、語形ぬ崩りようや、なあ許さらんあたいやん。
「琉球キングスは、負け続けている」んでいゆる文ゆ、うちなあぐちぬ棒線使ゆる表記しえ、「琉球キングソー、ちゃー負きーそーん」でぃちなてぃ、固有名詞え、「琉球キング」までぃがやら、「琉球キングソ」までぃがやら、書ちょをる人があ、しむしが、読まあや、とぅぬうまぬうすん。辞典んかいん両方ぬ説明ぬあれえ、しむのおあらにんでぃゆる考えん、成い立ちゅるはじやしえやしが、文法説明とぅせえ、スマートやんでえ言ゃらん。あんすしやか、「琉球キングスお、ちゃあ負きいそをん」んでぃち語形表記すしがる、発音上ん、まぎさる問題ん、ねえらな、文法ぬ説明ん、どぅうやっさる。まるふぃいじい、いいくる使とをる外来語ゆ例とぅしいねえ、ゆくん、分かいやっさるはじ。とおまじ、「コップはどこか」「このテレビは大きい」ゆ、うちなあぐちし、書ちんじんだな。
また、くぬホームページぬトップんかいあぬ「なま流りとをるBGMお、「うなあぐち十番口説」やいびいん」ぬ「BGM」ねえそをる外来語ぬローマ字ぬままやる表記やるばすお、「BGMお」ねえし、語形保存表記びけんしどぅないる。語形保存さん表記やれえ、「ビイジイエモオ」あらんでえ「ビージーエモー」なっくぇえ、仮名さあいどぅ、表記えないる。
くんぐとぅうし、語形保存表記え、ちゃぬゆうな名詞、ちゃぬゆうな文字やらわん、対応しいゆうすい、汎用性(自由度)ぬ高さんでぃ言ちんしむん。
■語形保存表記や非発音的やみ
日本人や、「言(い)う」ゆ「ユー」、「りうぼう」ゆ「リューボー」ねえし発音すん。うりえ、経験則的やんねえしんそをしが、音ゆ連続しみゆるばすお、自然とぅあんないるばす。「テレビえ」とぅ「テレベー」、「コップお」とぅ「コッポー」や、詰まいねえ、同ぬ発音どぅやる。むとぅむとぅ、「ええ」「おにいさん」ねえそをる伸ばし音ゆ母音し表記すぬ日本語ぬばあや、音が繋(ちな)じょをるくとぅ、考えらってぃどぅ、綴らっとをくとぅ、「ええ」ゆ「え・え」、「おにいさん」ゆ「お・に・い・さ・ん」ねえし、単音なあ切ち、発音さらんがやんでぃぬゆしえ、杞憂やん。「ぷお」「びえ」んでえにちいてぃん、意識的に「ぷ・お」んでぃち、切らん限り、いいどぅんしえ、うぬゆうな連続音や、「ポー」「ベー」んかい、でえじな似ゆん。
発音上ぬしわあ、よういくうてん小どぅやるぃんでぃ言ちん済むん。
うゎあばむにいやるはじやしが、「行ちゅしえ、誰やが(行くのは誰か)」や、「行ちゅしぇえ、誰やが」ねえし、首里語ぎさる発音(サ行やいいくる拗音ぬんかいなゆん)んかいなゆん。
■望まりいる語形保存ぬ一貫性とぅ例外措置
語形保存表記すんでぃ肝決わみいねえ、「くり」とぅかぬ代名詞え、例外とぅしん、しむのおあらにんでぃ考えらんようい、いっそうから、あんしすしえましやん。ただ、接続詞んでえゆ起源とぅそをる語、例れえ、「あんし」が起源やる「あんせえ」「あんしぇえ」んでえや、辞書んじえ、別ぬ語とぅさあい、扱えらりいくとぅ、強いてぃまでぃ、「あんしえ」んでぃすぬ必要や、ねえらんはじ。単語ぬ表記え、むる語源ぬんかい忠実やる必要やねえらん。名詞んでえ代名詞んでえなかいヤ系係助詞ぬ付ちゅるくとぅにゆてぃ語音が規則的なかい変化すぬばすぬ語形変化とぅある語とぅ、うぬ語源とぅぬ音関係とお、いいくるぬ言語があんやるぐとぅ、区別さってぃあたいめえやん。
■守られている人名の語形保存
やしが、「チル」「ナビ」「ウシ」んでえでぃゆる人名んかいヤ系係助詞ぬ付ちゅるばそお、語形変化あさん。やてぃん、語形変化ぬ法則、曲ぎとをるわきえあらんくとぅ、うむしるむんやん。語形変化ぬ法則ぬ通いやれえ、「チル」ぬばあや、「チロー」「ナベー」「ウセー」でぃちないるはじやしが、ならんばすやん。うぬばすびけん、語尾、伸ばち、「チルーや」「ナビーや」「ウシーや」んでぃちないるばす。くりやてぃん、語尾がア段音また伸ばし音やるばすぬ係助詞え、「や」んかいないんでぃゆる語形変化ぬ法則んかい従とをるうっぴどぅやる。人ぬ名ぬばあや、語形変化さんねえし、考えらっとをばすやん。うぬくとお、いまめえぬ人ぬ名ぬばあんじやてぃん、同ぬむんやん。「ひろし」「やすのぶ」んかいヤ系係助詞ぬ付ちゅるばあや、いいくる「ひろしーや」「やすのぶーや」んでぃちなゆん。(しいてぃまでぃ語尾引っ張らんTんしむしえしむん。)
うりとぅ関係すしが、我ねえ、うちなあぐち書ちくとぅばとぅしちぬ表記え、日本語んかい似しいびちいんでぃち提案そをるむぬやくとぅ、基本的ねえ長音表記とぅしち棒線記号や使らんどぅあしが、上ねえし音ぬ伸びとをる人名ぬ語尾部分や、語本体ぬ意味とお、関係ねえらん臨時音どぅやくとぅ、うんなばすんじ棒線記号使ゆしえ、当い前ぬくとぅやるくとお、なままでぃ論文んでえんじ書ちちゃる通いやん。(あたまに、棒線記号や日本語うとをてえ臨時伸ばし音とぅか音表示ぬカタカナ表記くうとぅ使あらって居らん。)
■とぅずみに
何んでぃち、語形崩りぬ表記え、なんず、問題やんでぃ考えてぃくららんたがやあんでぃぬくとぅにちいてぃ、我が独断とぅ偏見なかいや、うちなあぐちさあいすぬ散文活動や、なまちきてぃ、浅さどぅあくとぅ、なあだ本格的なむぬとぅんなてえ居らんくとぅやんでぃち考えらりるくとぅぬ他に、「話しくとぅばがる発音んかい忠実やる」でぃぬ考えなかい、まるかってぃ居るたみなかい、うぬ表記え、「話しくとぅば表音そをるうっぴ」んでぃぬ状況から前あがちすぬくとぅぬなてえ居らん。やくとぅ、なあだ書ちくとぅばぬ確立まで、行ちゅるくとぬなてえ居らんんでぃちん言い過じえあらん。
語形保存表記ぬ問題にちいてえ、ゆんがしまさくとぅんでぃち、係助詞え、むる文語ぬ「や」びけえ、けえ使えらなんでぃゆる考えんかい、けえないしえ、ましえあらん。
以上表んかい、しんだな。
*左ぬ語んかいヤ系係助詞付きゆるばす。
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語例
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語形保存表記
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語形崩する表記
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長音ぬ棒線表記
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備考(日本語)
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うり
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うりえ
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うれえ
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うれー
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それは
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うんじゅ
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うんじゅお
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うんじょお
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うんじょー
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あなたは
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書ちゅし
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書ちゅしえ
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書ちゅせえ
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書ちゅせー
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書くのは
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豆腐
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豆腐(とうふ)お
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豆腐(とうほお)
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豆腐ー
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豆腐は
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フランス
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フランスお
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フランソお
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フランソー
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フランスは
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IMF
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IMFお
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アイエムエフォー?
(対応不可?)
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IMFー ?
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IMFは
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追記:うちなあぐちぬ長音表記んかいや、我が提案そをる日本語んかい似しゆる表記(長音ぬ母音使用)ぬ他なかい、棒線使用うりから小文字使用ぬ三通いあぬくとお、知っちょをる通いやん。あんしえむしか、「あんせえなあ分かたるむん。係助詞ぬ付ちゅるくとぅにゆてぃ、語形ぬ崩りらん表記にちいてえ、比嘉ぬ言る通いしんだな。やしが、「ウチナー」ねえそをるぐとぅ、単語くんかい長音ぬあぬばあや、棒引ち記号どぅ使ゆしえまし」んでぃぬ考えん、なあだあるはじ。やいやすしが、語形ぬ崩りとをしえ、誰がん分かゆしが、言語ぬ品詞んでえ文法んでえぬくとぅ考えがちい、文章書ちゅるわけえあらん。実に長音やむる、日本語ぬ正書法んかいにしゆしがる何ぬさびんねえらんしい様やい、スマートやるくとお、温らし返さあし、うんうきてぃ来ゃる通いやん。
【註】ヤ系係助詞=日本語ぬ「〜は〜である」ぬ「は」んかい対応する助詞。うちなあぐち口語んじえ、語尾音にゆてぃ四通いあん。語尾がア段音やるばすお「あ」、イ段音ぬばそお「え」、ウ段音やるばそ「お」、母音(長音)やるばすお「のお」また「や」とぅなゆん。うりから、文語ぬばそお原則とぅしち、「や」とぅなゆん。あんしどぅ、「や」系係助詞んでぃゆる。いふぇえ、ヤッケイやっさあ?。
琉球キングス=沖縄、ホームとぅすぬプロバスケットチームなてぃ正式名称や、琉球ゴールデンキングス。
書ちくとぅば=話しくとぅばぬ表記からはじまてぃ、視覚的都合んでえ足れえてぃなたる言語。
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日本語編
■はじめに
3年前(2005年6月10日)、辺野古問題の活動していらっしゃるMK氏から、このホームページの「うんじゅお、○○番目ぬう客やいびいん」の記述に対して、「うんじゅお」は、「那覇辺り(沖縄島では・・)『うんじょお』となると思います」とのメールをいただいた。
私は、拙書『実践うちなぐち教本』(第三章存在動詞とヤ系係助詞)でも、提案している語形保存表記について、説明するとともに、うちなあぐちの表記については、それぞれの信念にしがって、なされてしかるべきであって、この表記(語形保存表記)は、私的提案に過ぎない旨の返信をした次第である。
ただ自ら提案した語形保存表記が、完璧に実践されているわけではないことは、拙著『うちなぐち賛歌』でも、反省させていただいている通りである。語形保存表記は、それほどまで、実践しづらいシロモノなのだろうと思うこともある。
■代名詞・動詞名詞形などにヤ形係助詞が付く場合の語形
特に、指示代名詞の「くり」「うり」「あり」にヤ系係助詞(註)のひとつである「え」がつく場合、ややもすれば、「くれえ」「うれえ」「あれえ」と表記するのが「自然」であり、言語に対する「人情」でもあるかのように錯覚してしまう。これらに対して、私の提案は、あえて、代名詞本体の語形をそのままにして、「くりえ」「うりえ」「ありえ」と表記しようということなのであるが、文中、往々にして前者の表記になってしまうことは、前述の反省の通りである。指示代名詞と同じ程度に、つい発音通り表記するのは、ヤ系係助詞が付く、動詞の名詞形(動詞の基本形に補助名詞「し」を付けた名詞)、「聞ちゅし(聞くこと)」についても、私の提案する表記は、「聞ちゅしえ」なのであるが、「聞ちゅせえ」と表記しても、殆ど違和感がない。ないどころが、大抵の方にとって、何らの疑問を挟む余地の無い「自然かつ普通」の表記として、実践されている。冒頭の真喜志さんからの指摘にあるのも、疑問視されにくい人称代名詞(うんじゅ)の場合であった。だが、散文活動を長らく継続していると、避けて通れない疑問に突き当たる。
■固有名詞・地名・人の姓の語形変化
「おもろさうし(固有名詞)」「ゆなぐしく(地名・姓)」などに係助詞がつく場合、その表記を「おもろそうせえ」「ゆなぐしこお」とするのか「おもろそうしえ」「ゆなぐしくお」とするのかとなる段階になってはじめて、「おや」と思うのだ。係助詞が付く名詞の語尾が変化してしまうのだ。代名詞までは、その語尾変化は、まだ許容範囲内であるが、固有名詞や地名まで語形変化してしまうのはどうか。これらの疑問は、長音を棒線で表記する場合にも起こり得る。「おもろそうせー」「ゆなぐしこー」などと、語形が崩れるところまでは、語形保存をしない表記の場合と同じ悩みを抱くことになるが、かといって、「おもろそうしー」「ゆなぐしくー」などのように、語形保存表記をすると発音そのものが変わってしまうので、長音表記実践者は、逆立ちしても語形保存表記をすることはできない。
語形保存表記においては、長音を日本語の正書法に準ずる表記、すなわち、母音を用いる表記である場合、名詞語尾部分と係助詞部分の発音は、殆どくっ付く(詰まる)ことによって、「発音表記」の場合と大差がないのだが、長音を棒線で表記する場合の語形保存表記においては、発音そのものが変わってしまうのである。
以上が、語形保存表記を提唱する動機である。もちろん、その通り実践するかどうかは、各人の考え次第であり、唯一絶対に、これ(語形保存表記)が正しいと主張するものでもないことも冒頭のMK氏への返信の通りである。(ただそのように表記する人々は、文法説明を求められた場合に備え、文法論を整理しておかなくてはならないだろう。
語形保存表記や日本語の正書法に準じる私の表記法は、これまで提唱(提案)としてきたのことに変わりないが、同時に「私はこのように書きことばを実践します」という宣言でもあるということを読者は受け止めて欲しいのである。
■外来語(カタカナ語)・アルファベットにヤ系係助詞が付く場合と語形保存表記の汎用性
さらに、文中で使用する語彙が外来語やアルファベットである場合は、語形の崩れは、許しがたい事態に陥る。
「琉球キングスは、負け続けている」という文を、うちなあぐちの棒線を使う表記だと、「琉球キングソー、ちゃー負きーそーん」となり、固有名詞は、「琉球キング」までなのか、「琉球キングソ」までなのか書き手はともかく、読者は戸惑う。辞典にも両方の説明があればよいとの考えも成り立つかもしれないが、文法説明としてはスマートだとは言えない。それより、「琉球キングスお、ちゃあ負きいそをん」と語形表記した方が、発音上の問題も起こらず、文法の説明も、ズムーズにいく。もっと身近な外来語を例にすれば、分かりやすいだろうか。「コップはどこか」「このテレビは大きい」をうちなあぐち文で書いてみるとよい。
また、このホームページのトップにある「なま流りとをるBGMお、「うなあぐち十番口説」やいびいん」における「BGM」のようなローマ字の表記(Bookなど)は、「BGMお」などのように、語形保存表記によってのみ可能なのである。語形を保存しない表記だと、「ビイジイエモオ」あるいは「ビージーエモー」などと、仮名で表記するしかない。
このように、語形保存表記は、あらゆる名詞とあらゆる文字を使う場面において、対応が可能であり、汎用性(自由度)が高いのである。
■語形保存表記は非発音的か
日本人は、「言(い)う」を「ユー」、「りうぼう」を「リューボー」などと発音する。これは経験則的でもあるが、音を連続させると、自然にそうなるのである。「テレビえ」と「テレベー」、「コップお」と「コッポー」は、詰まれば同じ発音である。そもそも、「ええ」「おにいさん」などのように伸ばし音を母音で表記する日本語の場合は、音が連続することを想定して、綴られているので、「ええ」を「え・え」、「お・に・い・さ・ん」などと単音づつ区切って発音されてしまうのではないかというのは杞憂である。「ぷお」「びえ」などについても、意識的に「ぷ・お」と区切らない限り、つまりそれらの連続音は、「ポー」「ベー」に限りなく近い。
懸念される発音上の問題は最小であるといえよう。
余談だが、「行ちゅしえ、誰やが(行くのは誰か)」だと、「行ちゅしぇえ、誰やが」などと、首里語風の発音(サ行が多くは拗音になる)になる。
■要求される語形保存の一貫性と例外措置
語形保存をする表記をすると決めたら、「くり」などの代名詞は例外で良いのではないかとかではなく、一貫性が求められるのはいうまでもない。
ただ、接続詞などを起源とする語、例えば、「あんし」を起源とする「あんせえ」「あんしぇえ」などは、辞書の上では、別の語として、取り扱うことができるから、強いて、「あんしえ」とする必要はないだろう。すべての単語の表記は語源に忠実である必要はない。名詞や代名詞にヤ系係助詞がつくことによって語音が規則的に変化する場合の語形変化とある語とその語源との音関係とは殆どの言語がそうであるように、区別されてしかるべきである。
■守られている人名の語形保存
それにしも「チル」「ナビ」「ウシ」といった人名にヤ系係助詞が付く場合は、語形変化がおこない。だが、語形変化の法則を曲げているわけではないからおもしろい。語形変化の法則に従えば、「チル」の場合は、「チロー」「ナベー」「ウセー」となるはずであるが、決してそうはならない。語尾を臨時的に伸ばして、「チルーや」「ナビーや」「ウシーや」となるのだ。これも、語尾がア段音または伸ばし音の場合の係助詞は「や」になるという語形変化の法則にしたがっているだけだ。人名の場合は、語形変化が生じないように配慮されているわけである。これは現代人名の場合においても同じである。「ひろし」「やすのぶ」にヤ系係助詞が付く場合は、多くは(普通は)、「ひろしーや」「やすのぶーや」である。(別に語尾を伸ばさなくてもよいのだが)
ちなみに、私はうちなあぐち書きことばにおける表記は日本語に準じた表記を提案しているので、基本的には長音表示としては棒線記号は使用しないのであるが、上述のように伸ばされた人名の語尾は、語本体との意味とは関係ない臨時音なので、この場合における棒線記号の使用は当然であることは、これまでの論文などで既述している通りである。(そもそも、棒線記号は日本語では臨時伸ばし音の場合に用いるものとして定着し、今日ではカタカナ表記される外来語の場合にも使用されている。)
■さいごに
なぜ、語形崩れ表記がそれほど問題とされてないのかということは、私の独断と偏見によれば、うちなあぐちによる散文活動の積み重ねは、まだ浅く本格的にものになってないからであるということの他に、「話しことばこそ発音忠実」という考えに囚われ、その表記が「話しことばの表音止まり」という状況から脱却できないていない(いわば、「話しことば離れができてない」)。このかぎりにおいて、書きことばの確立まで漕ぎ着けきれてないといっても過言ではない。
語形保存表記問題については、面倒くさいからといって、係助詞はすべて、文語の「や」に統一してしまおうという考えに陥るのは避けたい。
以上を表にしてみる。
*左の語にヤ系係助詞をつける。
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語例
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語形保存表記
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語形を崩す表記
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長音の棒線表記
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備考(日本語)
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うり
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うりえ
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うれえ
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うれー
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それは
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うんじゅ
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うんじゅお
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うんじょお
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うんじょー
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あなたは
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書ちゅし
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書ちゅしえ
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書ちゅせえ
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書ちゅせー
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書くのは
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豆腐
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豆腐(とうふ)お
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豆腐(とうほお)
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豆腐ー
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豆腐は
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フランス
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フランスお
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フランソお
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フランソー
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フランスは
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IMF
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IMFお
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アイエムエフォー?
(対応不可?)
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IMFー ?
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IMFは
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追記:うちなあぐちの長音表記には、私の提案する日本語に準じる表記(長音の母音使用)の他に、棒線使用および小文字使用の三通りあることはよく知られている。では仮に、「よし分かった。係助詞が付くことによって、語形が崩れない表記については、比嘉の提案通りとしよう。但し、ウチナーなどのように、単語のそのものに長音がある場合は、やはり棒引き記号を使おう」という考えも依然あるかもしれない。しかし、書く手や読み手は、語形が崩れることまでは、分かるが、通常は、言語の品詞や文法を意識しながら、文章を書くわけではない。やはり、長音はすべて、日本語の正書法に準じた方が最も無難であり、スマートであることは繰り返し主張してきた通りである。
【註】ヤ系係助詞=日本語の「〜は〜である」の「は」に対応する助詞。うちなあぐち口語では、語尾音により四通ありある。語尾がア段音である場合は「あ」、イ段音の場合は「え」、ウ段音の場合は「お」、母音(長音)の場合は「のお」また「や」となる。このため「や」系係助詞というのである。
琉球キングス=沖縄をホームとするプロバスケットチーム。正式名称は、琉球ゴールデンキングス。
書きことば=話しことばを起源として、視覚的都合などを加味して作られた言語。
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