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 うちなあぐち翻訳編
あかとんぼ
大橋晴夫 作   吉屋松金 訳 
 平成
18
くぬ詩や、大橋晴夫主作「あかとんぼ」ゆ吉屋松金ぬうちなあぐちんかい訳せえるむんやいびいしが、くぬっちゅぬ許ゆ得いてぃ、くぬホームページんかい載したるむぬやいびいん。くぬ「あかとんぼ」や、津軽弁はじみ、27ぬ方言ぬんかい翻訳さってぃ、「詩集あかとん」(上ぬ写真)とぅさあい、発行さっとおいびいん。下んかいアクセスしいねえ、他ぬ方言訳ん見だりやびいん。
http://homepage1.nifty.com/ja7bal/danburi/danburi.htm
http://anberago.hp.infoseek.co.jp/int/akatonbo.html
http://homepage3.nifty.com/onjyodoi/jiten/jiten.htm
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         原作(標準語)

 あかとんぼを煎じて飲むと

 かぜをひかない


 くずれおちた

 コンクリートの壁のあるやけあとで

 だれに教えられたのか

 捕みあさったのを覚えている


 ガラスやブリキの破片を掘り返しては

 あめ代をかせいでいた僕ら

 

 あの日あき地というあき地には

 あかとんぼだけが豊富だった

 

 つやのあるしっぽ

 きらめくはね

 むしりとったにくは

 おにやんまをよろこばせ

 

 父をやき母をやいた炎が

 還ってきたゆうやけ

 

 ふくろにつめたろうか

 それともかごにいれたろうか

 捕みあさったあかとんぼの始末を

 覚えてはいない

 
          
 うちなあぐち訳

 あかああけえずう 煎(し)じてぃ飲(ぬ)みいねえ

 げえちえ かからん

 くじり落(をぅ)てぃたる

 クンクリートゥぬ壁ぬあぬ焼ち跡(あとぅ)んじ

 誰(たあ)なかいが 習(なら)あさったら

 捕(か)ちみあさたるくとぅ 覚(うび)いとおん

 タマぬわり ブリキぬかき 堀(ふ)てえ取(と)ぅい取ぅいし

 あっぷり代(でえ) もうきたいそおたるいがろう

 あぬ日(ふぃい) んな地(じい)ぬあるっさんかいや

 あかああけえずうびけんぬる まんどおたる

 ふぃちゃとおるじゅう

 ふぃちゃらふぃちゃらあやばに

 むいとぅたるししえ

 だあまあ いそうさしみてぃ

 すうやち あんまあやちゃる炎(ふぃい)ぬ

 還(みぐ)てぃちょおるあこうくろう

 ふくるんかい いりゆがや

 あねあらんでえ かぐんかい いりゆがや

 捕ちみあさたるあかあけえずうや ちゃあがなたら

 覚いてえをらん