うちなあぐちとぅ日本語ぬ基本的発音関係  トップページ

「実践うちなあぐち教本」から抜粋し修正を加えたものです。
ア段→ア段
イ段→イ段、イ
ウ段→ウ段、イ段、イ等
エ段→イ段
オ段→ウ段

ア行

あき(秋)→あき

あぶら(油)→あんだ

いぬ(犬)→いん

いろ(色)→いる

うま(馬)→う(ん)ま

うめ(梅)→う(ん)み

え(絵)→い

えら(選)ぶ→いらぶん

おけ(桶)→うき

おも(思)い→うむい

カ行

かま(釜)→かま

か(書)く→かちゅん

きも(胆)→ちむ

きり(霧)→ちり

く(汲)む→くむん

くろ(黒)→くるう

け(毛)→きい

け(蹴)る→きゆん

こし(腰)→くし

こえ(声)→くぃ

サ行

さけ(酒)→さき

さ(咲)く→さちゅん

した(下)→しちゃ

し(敷)く→しちゅん

すみ(墨)→しみ

すぐ(直)→しぐ

せつび(節日)→しちび

せけん(世間)→しきん

そば(蕎麦)→すば

そら(空)→すら

タ行

たな(棚)→たな

た(立)つ→たっちゅん

ち(血)→ちい

ちち(乳)→ちい

つめ(爪)→ちみ

つな(綱)→ちな

て(手)→てぃい

てん(天)→てぃん

とこ(床)→とぅく

と(飛)ぶ→とぅぶん

ナ行

なさけ(情)→なさき

な(成)る→なゆん

に(煮)る→にゆん

にが(苦)い→にがさん

ぬ(塗)る→ぬゆん

ぬす(盗)む→ぬすむん

ね(根)→にい

ねが(願)う→にがゆん

の(飲)む→ぬむん

のり(糊)→ぬい

ハ行

は(葉)→ふぁ、は

は(履)く→はちゅん

ひ(火)→ふぃ、ひ

ひ(弾)く→ひちゅん

ふ(踏)む→ふむん

ふか(深)い→ふかさん

へら(箆)→ひら

わらべ(童)→わらび

ほし(星)→ふし

ほ(掘)る→ふゆん

マ行

まめ(豆)→まみまも(守)り→まむい

みず(水)→みじ

み(見)える→みゆん

むぎ(麦)→むじ

むこ(聟)→むうく

め(目)→みい

はじ(初)め→はじみ

もち(餅)→むち

もり(森)→むい

ヤ行

やまい(病)→やんめえ

や(焼)く→やちゅん

ゆめ(夢)→いみ

ゆう(夕)べ→ゆび

よめ(嫁)→ゆみ

よ(読)む→ゆむん

ラ行

らく(楽)→らく

さくら(桜)→さくら

とり(鳥)→とぅい

もど(戻)り→もどぅい

まる(丸)→まる

ふる(古)い→ふるさん

こ(此)れ→くり

はな(離)れ→はなり

ろく(六)→るく

ところ(所)→とぅくる

ワ行

われ(我)→わん

わけ(訳)→わき

ゑ(酔)ふ→ゐいゆん

註1:表は日本語から沖縄語へ変音する場合の凡その関係を示したものです。エ段がイ段に、オ段がウ段に変化しますので、沖縄語にはエ段とオ段音がないのかと言えばそうではなく、エ段には「てんぶす(へそ)」「てえすん(費やす)」などが、又、オ段には「おおええ(喧嘩)」「おうぶ(おでき)」等多数あります。

註2:上の表の通り音を変化させれば特に名詞等のは大抵、日本語から沖縄語へ変化させる事ができます。しかし、「子」が「くぁ」へ、「大」は「うふ」へというような例外もあります。又、「嘘(うそ)」を「うす」、「塩(しお)」を「しう」にしても沖縄語にはなりません。「頭(ちぶる)」「顎(かくじ)」「まやあ(猫)」「えんちゅ(鼠)」等沖縄独特の語もあります。(「まやあ(猫)」は中国語の「ミャアオ」と関係あるそうです。)

 aiがeeに変音したり、MやN音がある条件下で「ン」に変る要素(「さみしん(三味線)」→「さんしん」、「しみそうれえ」→「しんそうれえ」、「くみかしら(組頭)」→「ふんがしら」(この場合八重山語)等の沖縄語独特の変音特性)も考慮されなければなりません。