ゐいりきうちなあぐ五七五  

 沖縄ぬ詩歌んでぃ言いねえ、「おもろさうし」「琉歌」「民謡」そうなむんや、うまんちゅなかいましさってぃ、はねえかちょおいびいしが、五七五やてぃん、ないびいんどうさい。

 沖縄語(うちなあぐち)なかい文ぬ書かりいみんでぃ言(ゆ)る人(っちゅ)んちゃあ、まんどおみせえしが、学校うとおてぃ、日本語びけん習てぃ、沖縄語え習あさってぃ来(ち)ゃあびらんたくとぅ、仕方あ無(ね)えやびらんしが、沖縄語し、如何(ちゃぬ)ような文ぬん書かりゆい、また文芸ん、成いびいん。くまんかい、紹介うんぬきやびいる五七五ん、うぬ一(てぃい)ちやいびいん。(吉屋)

今回発表分ぬ掲示期間:2002年6月〜  

作:吉屋 松金

うちなあぐち五七五
日本語訳(意訳)
  1. なあひんぎら 妻(とぅじ)ぬゆんたく かしまさぬ
  2. 美童(みやらび)ぬ 家(やあ)がる犬(いん)や まんどおる
  3. 思無蔵(うみんぞ)や 受き取(とぅ)いんさん 我が情(なさき)
  4. 汝(やあ)みとお 今日(ちゅう)までぃやさ なあ成らん
  5. 鏡見(かがんん)ち 生面笑(なまじらわれ)えし あんまあや
  6. うんじょお 幾けん訪(たじ)にてぃん いち逢あららん
  7. あんまあよ あんしとぅるばてぃ 何(ぬう)ぬしわが
  8. やな童(わらび)え じかじんちかな 後(あと)お泣ち
  9. 汝とぅ我(わん) 小(くう)さいにいからぬ くびちり友(どぅし)
  10. いったあ二人(たい) じょういあたらん 犬とぅ猫(まやあ)
  11. かざあ童 ありましくりまし 親使てぃ
  12. 泣ちぶさあ あんまあ追(う)うゆんち そう脱(ぬ)ぎてぃ
  13. まるひっちい 外(ふか)んじふり遊(あし)び やな童
  14. ふがり者(むん) 食(か)みむん前(めえ)なち 目(みい)やとぅざ
  15. あきさみよ 違てえ居(う)らに 汝(やあ)ちぶお
  16. 親(うや)ぬ情(なさき)たるがきみそんな 歳(とぅし)でむぬ
  17. あぬ主(すう)や 銭無(じんね)えんなち どぅまんぎぃてぃ
  18. 腸(わた)ぬ満(みい) 酒飲(さきぬ)まさってぃ 歩っち
  19. 酒代(さきでえ)ん さんみんならん ゐいぐりやあ
  20. ゆうしよう かに外(は)んでぃねえ 三(みい)ちなやあ
  21. 野遊(もうあし)び 必(かんな)じ行ちゅんち 親とぅおおてぃ
  22. うぬにっか 歩ちゅみっさ やな酒喰(さきくぇ)え
  23. あぬっ人お 何ん成らん筈(はじ) だるうでむぬ 
  24. くなばいねえ 夫婦(みいとぅんだ)ねえし いったあ二人
  25. 聞(ち)からんち 耳糞(みみくす)くじてぃ 御主前(うしゅめえ)や
  26. 比びてぃん 誰(たあ)が誰やら 二(た)ちゅうや
  27. あぬ童え わっとぅかさってぃ とぅい外(はん)ち
  28. 髭小剃(ひじぐゎあす)てぃ 前男(めえゐきが)成たるむん 今(なま)ぬまどぅお 
  29. 意地(いじ)ゃあや ちゃあ負きらぐとぅ 顎(かくじ)ねえてぃ  
  30. 男から 受き取たる情 しょうべえむん
  31. 夫持たんでえ ゆうちらん無えん 前女
  32. 恩納(うんな)なびい 森押(むいう)し退(ぬ)きゆんち 袖(すでぃ)かなぎてぃ
  33. あば小(ぐゎあ)や 夫逃(うとぅひ)んがち 家わいし
  34. 着替(ちいげえ)えら やがてぃ思里(うみさとぅ) みぐてぃ来(ちゅ)ぅうん
  35. まるけえてえ みぐてぃ来(く)うよう 親ぬ家(やあ)
  36. 妻子(とぅじっくゎ)かい 如何(ちゃあ)し食(か)ますが ゆらし者(むん)
  37. ゆれえ籤 当たい外じゃきてぃ 酒ひっかし
  38. あば小や 夫持(うとぅむ)ち話に うっ噤(ちぐ)でぃ
  39. うんじゅくる とぅめえてぃいもり うんじゅが妻
  40. ありがまし くりがましすな むるうっちかっち 
  41. うんじゅお うんたしゃさっていん 悟(さとぅ)いいんさな
  42. 夜半詣(やはんめえ) 男ぬ屋門(やあぞう)に うっちきてぃ
  43. やまちりてぃ 胆(ちむ)んとぅやあさらん 我妻え
  44. しっぱ者 かまじし喰いねえ 誰が好(し)ちゅが
  45. さま女 賺(しか)しゆさな 酔(ゐ)っちゃあや
  46. 夫婦二人 かましかしりわる 長命(ちょおみい)する
  47. 女知らん 学なかいすうでぃ 学触(がくぶ)りてぃ
  48. あんまあ乳(ちい) 赤ん子産(ぐゎな)ちゃれえ はっちゃてぃてい
  49. まかねえん 腹五分なてぃる 丈低(たきひく)う
  50. 腹分(はらわ)かいん いぬ兄弟(ちょおでえ)やさ 種一(さにてぃい)ち  
  51. 元びれえ はっちゃかいねえ ゐいばちこう
  52. ひっちい畑(ばる) じゅんにうたてぃ ふしがらん
  53. ひれえ事(ぐとぅ)お 酒ん飲みわる じゅんにやる
  54. 掃(ほう)ちかち だてんならんてぃん 済みるする
  55. なあ大事 家とぅめえらんでえ うぬにっか
  56. 貧相(ふぃんすう)ん 何(ぬ)が人並(ちゅなみ)どぅやる 恥じかさみ
  57. いちゃんだむん 使(ちか)てぃん捨(し)てぃてぃん 我勝手(わあかってぃ)
  58. 現(なま)ぬ人お うが近(ちちゃ)までぃん 車乗(ぬ)てぃ
  59. 彼(あり)が子あ 何時(いち)まあうとおてぃ けえまあちゃが
  60. 戦(いくさ)んじ 射(い)りくじらってぃる けえまあち
  61. 語てぃ呉(く)ぃり まあんじ習ゆが うちなあぐち  
  62. 車棒 何恨(ぬううら)で叩ちゅる 豆(まあみ)ぬ皮(かあ)
  63. 野遊(もうあし)び 夕間暮(ゆまんぐぃい)どぅ待ちゅる 夏太陽(なちてぃいだ)
  64. 眠(にい)ぶいしん 酒(さき)どぅいみゆる 遊ばあや
  65. 銭(じん)当たてぃ 銭だありする 貧相者(ふぃんすうむん) 
  66. 頭(ちぶる)掻ち 風(かじ)ぬ吹ちいねえ いりち飛でぃ
  67. 花ぬ島あ 目無(みんな)い坊主(ぼうじ)ぬ 立っちゅんでぃ
  68. あびいねえ 舌(しば)噛ん切(ち)ちゆさ オランダぐち
  69. ミミジがる 英語書ちいねえ 上手やる  
  70. 糞(くす)まてぃん 老耄(ろうま)しいねえ 尻(ちび)ん拭かん
  71. あまん世(ゆ) 神に守(まむ)らり 自由ぬ世
  72. んかし世 按司(あじ)とぅ城(ぐしく)に かきらり
  73. 唐(とぅう)ぬ世 唐ぬ御取(うとぅ)い持ち 銭だあり 
  74. 大和世 薩摩ぬ妾に 成い下がてぃ
  75. アメリカ世 地畑女までぃ 取らりやい
  76. うちなあや 今からまあんかい 行ちゅがやあ
  77. 何時(いち)ぬ世ん ちゃあくなあさり 沖縄や
  78. わあちちぬ 出来(でぃき)らな今日や 家籠(やあぐま)い
  79. 時計ぬ針(はあい) 早(ふぇえ)く行ち欲(ぶ)さし 指(いび)し回(まあ)ち
  80. 髭剃(ふぃじ)いんち にくんかかじてぃ 血(ちい)ごうごう 
  81. 四日(ゆっか)ぬ日(ふぃい) ちゃんちゃん小(ぐゎあ)持(む)っち ハーリーかい
  82. 赤がんたあ 昔(んかし)えアメリカ 今あ流行(はやり)
  83. 赤がんたあ 昔きじむなあ 今若者(なまわかむん)
  84. 古金掘(ふるがにふ)当てぃ くりえ我物(わあむん)ち うんでえかあ
  85. 米(めえ)や各々(めえめえ) おかずおゆらてぃ 汁や無汁(んなしる)
  86. 布織(ぬぬう)っちち 美童達(みやらびたあ)や 浜遊び
  87. 突(ち)ち当てぃらり しぴりてぃ乗(ぬ)ららん 我車(わあくるま)
  88. やんでぃ車 直(のお)する毎(かじ) 出費事(しっちいぐとぅ)
  89. 遊び所(どぅくる) 昔野浜 今舞台
  90. 元祖事(ぐゎんすぐとぅ)お ちゃあ長男(ちゃくし)がる かむとおる
  91. 戦ばんじ 食(か)みぶらありし 鳥(とぅい)ぬ目なてぃ
  92. 沖縄人(うちなあんちゅ)お しんださってぃん しぬじっち
  93. 心労(しんるう)ぬ 強(つう)さがあたらあ 神魔(しんま)なてぃ
  94. 閉(し)まりえ しぬん入りやあい 念入(にんい)りてぃ
  95. ふぃれえぐとぅお 遠間柄(とぅうまがら)やか 隣近所(とぅないちんじゅ)
  96. 聡明(すうみい)ぬ 主(すう)考えがる 総(すう)考え
  97. 雨降いや 家ぐまいさあい ちゃあ寝んじ
  98. ひるまさぬ ちゃっさ寝んてぃん 足らんむん
  99. 雨中や 歩っかし苦さぬ やな車
  100. 雨後(あみあとぅ)や 新北風(みいにし)がやら ふぃいくなてぃ
  101. 肝心 近さ遠さん 無やびらん
  102. 夏終わてぃ まあかい行ちゅが 浜娘(はまわらび)
  103. 婆前(はあめえ)よ パソコン向かてぃ ぬうそうが
  104. くぬテレビ ちゃあし点(ち)きゆが 叩ちんだ
  105. 一大事(いちでえじ)今ぬ年寄(とぅすい)や 何がすら
  106. 那覇祭い 行(ん)じん済(し)むしが 人(ちゅ)ぬまんでぃ
  107. まぎ花火 ボンみかちいや たましぬぎて
  108. 我車 停みららん停みし かちみらってぃ
  109. ちゅらかあぎ 必(かんな)じ まぎ犬(いん) 添うてぃ歩っち
  110. 目覚ましぬ 鳴てぃ 後(あとぅ)10分 寝(に)んだりゆん
  111. 茶一(ちゃあてぃい)ち 入りゆさんしが 社長なてぃ
  112. ふぃいざあ(山羊)や 米(めえ)が欲しゃらあ メエメエし
  113. いったあ牛 芋(んむ)(か)み欲しゃぬ ンモうンモうし
  114. あったあ馬(んま) 屁(ひ)ひゆんちがやら ヒヒンでぃち
  115. (みい)入り歯 外(は)んちゃい、しぎたい すびになてぃ
  116. ううじ畑(ばる)なあだ咲かさに 真白花(ましらばな) 
  117. 色黒(いるくるう)ん 日傘差ち歩ち あんまあ達
  118. やくみいや 若返えゆんち 髭(ひじ)まあち
  119. まあちゃる髭 むる白髪(しらぎ)なてぃ 剃てぃ捨てぃ  
  120. レジ前に 並ぶしくしし ゆくん後 
  121. トービーラ 見(ん)ちどぅまんぐぃてぃ 今童  
  122. トービーラ 今日(きゆ)ぬゆかる日に 殺すんち 
  123. トービーラ 棒しすぐゆんち 道具割い
  124. (かがん)見ち いちゃんだ笑え あんぐぁあや
  125. 食(か)みがな カロリー計算(さんみん)あんまあや
  126. 御主前や むぬむるうさがてぃ あたらさし
  127. 蟻(あいこ)や ちゃっさん食(か)まんさ うさがらせえ
  128. 蝿小(へえぐぁあ)や くぁっちいさびらでぃ 手押(てぃう)さあち 
  129. 甲子園や まじむんぬ居(う)んでぃ じゅんにやさ
  130. ちゃがなたら 松井ぬ居らんでえ ヤンキース  
  131. しいばいん にじらんでならに 延長戦
  132. ちけえ無ん 親ぬ心配(しわ)事 むるいぬむん 
  133. 家んじえ子 外(ふか)うとおてえ むる大人(うふっちゅ)
  134. 外出(ふかん)じゃち 旅に出じゃしば ゆくん大人 
  135. コーヒーや 熱さふぃずらさ 有てぃ構(かま)ん
  136. 何でぃち ふぃずる茶飲ます 今ぬ浮世(うちゆ)
  137. チンさあい むぬゆすがゆる 忙(いちゅ)なし世 
  138. 太陽加那志(てぃだがなし)近頃弱てぃ 涼(しだ)くなてぃ
  139. 天川(てぃんがあら) どぅく溢(あ)んでぃてぃる 流り星
  140. 月眺み 我乳うさがゆる 夫加那志(うとぅがなし)
  141. ホケキョ(法華経?)んち 深山(みやま)うぐいす 寂さる筈(はじ)
  142. うなじゃらが 赤面ないや青白(おうじるう)なてぃ
  143. 目糞取てぃ歌うたゆんちけえゆたてぃ
  144. 台風までぃ いぬ道廻(みぐ)てぃ異常気象
  145. 何とぅめてぃ 廻てぃ歩っちゅが 18号(台風)
  146. うちなあんオーロラ見しり太陽加那志
  147. 五枚分 アイロンかきてぃ赴任先
  148. 後一枚 着らりゆるシャツ月曜日
  149. 電話鳴てぃ妻がやらんち急じ取てぃ
  150. 夜ぬ暮りば家に帰えい欲しゃぬ空港に行じ
  151. まるけえてぃ雨ぬ降たれえ やなふみち
  152. 近頃や うふわた女ん 見らんなてぃ
  153. かま早くお むるかさぎん女(ちゅ)やたしがる
  154. 雨後や 又んあちくなてぃ サンサナー
  155. ゆんたくぬうちなあぐちし なれえしむん
  156. 字余りや 上手(じょうじ)やしが 舌足らん
  157. 今ぬぐとぅ はねえかちいか(な)うちなぐち
  158. レストランじぇ ダイエットや中止 あんぐぁ達
  159. 内緒話 すしが楽しみ あんまあ達
  160. 国会選挙 何(ぬ)ゆたるがきてぃ 入札(いりふだ)す
  161. 入札や ゆうちらん無んでぃ 言みそんな
  162. うちなあゆ 思がなさする人に 入札(いりふだ)す
  163. 駐車場 あった雨(あみ)ぬ振やい 泥(どぅる)ぶったあ
  164. 投票所 管理人びけん 誰(た)ん居らん
  165. 裁判官 ○×びけん △や無らに
  166. 秋(あち)ぬ空(すら)暑(あち)さ寒(ふぃい)さん ちがあるう
  167. (いみ)がやら やな事(くとぅ)まんでぃ 今(なま)ぬ世(ゆ)
  168. あんまさぬ 寝(に)んてぃる居(う)たる くちゃうとてぃ
  169. かしまさぬ 夜長(ゆなが)とぅあびゆる くり猫(まやあ)
  170. 天井んじ ケケケんち笑てぃ やあるう(ヤモリ)や
  171. ふり遊びや まどぅまどぅるする いちゅなさぬ
  172. 今(なま)ちきてぃ ボーナスんあみ うれえまさ
  173. ボーナスや 上積みならな 年(とぅし)ぬ夜(ゆる)
  174. 薄葉(スーチチバー)白花咲かち 冬支度
  175. ボーナスや 今ん有んでぃさ 死語あらん
  176. いりかまん 事(くとぅ)し、忙(いちゅ)なさぬ 今どぅ来ぅる
  177. 年末(にんしい)や 酒飲み欲しゃぬ 涎(ゆだい)そうそう
  178. たんきらな 酒ぬ薬やれ ましやしが
  179. 人(ちゅ)たるむん 年に追(うわ)あってぃ ぱったらげ
  180. 師走(しわす)や 皺ぬ増(うわあ)ちどぅ しわすんど
  181. やしが今 霜月どぅやる 慌てぃるな
  182. 今ぬ人(ちゅ)や継(ち)じゃあ接(は)じゃあんファッションでぃち
  183. 赤がんた 昔キジムン 今ファッション
  184. やな髭小(ひじぐぁあ)昔ふりむん 今流行
  185. 長えさなてぃ ちぶるんとぅるでぃ 書ちかんてぃ
  186. 年末(にんしい)や むるシィマとぅめてぃ 嬉さぎさ
  187. 師走や 忙(いちゅ)なさぬうっぴ 時ん過じ
  188. んかし歌 聴きば聴くふどぅ 若返てぃ
  189. デパートぬ サンタ見してぃん 信じらん子
  190. うちなぐちや 知らん人とぅん ゆんたくし
  191. 三十年振り いちゃたるどぅしぬ あながちさ
  192. 昨日や にっかまでぃ飲でぃ ちぶる病ん
  193. くぬゆちゃや たんきみそうり 深酒や
  194. 駐車料 歩っかすしやかん 高あたい
  195. ジュウロクニチ がちまいしいがる 行ちゃびたる
  196. 姉(あばあ)や 仏壇向かてぃ ユタむにい
  197. ジュウルクチニ 打ち紙(かび)御香(うこう) むる忘り
  198. ふぃいさてぃん いぬぐとぅ咲ちゅさ 庭(な)ぬ桜
  199. ううじ葉(ばあ) かさがってぃ今どぅ まあさぎさ
  200. あんすかな 雨(あみ)ぬ降てぃんダムや 水(みじ)不足(ぶすく)
  201. キャンプ地や ふぃいさやかん 雨ぬしわ
  202. 前がんた 坊主にさってぃ やまちりてぃ
  203. そう入っち 親ぬとぅんじゃく 女子(ぃいなぐんぐぁ)
  204. パッチ着やい 息(いち)ん白(しる)さぬ 鼻たらち
  205. ぬくばあってぃ パッチ着(ち)いねえ いいごおさぬ
  206. からじ掻ち イリチぬ降ゆさ 雪(ゆち)ぬぐとぅ
  207. (ちり)ぬ立ち 雲(くむ)に昇(ぬぶ)たる 心持(くくるむ)
  208. 太陽加那志 霧ぬ中んじえ 赤団子(だあぐ)
  209. ぐなランプ 消(ち)ゃすし忘やい バッテリー死じ
  210. 風強(かぞう)さぬ ながに骨までぃ ふぃずるなてぃ
  211. 北風(にしかじ)よ 寂さるあるい 缶転ばち
  212. 糞喰えひゃ かくじ外んでぃるか 鼻ひやい
  213. 二千円 にせ円やんちどぅ 使らんな
  214. 二千円 何ぬひるまさが あたらさし
  215. 二千円 くりどぅいいさく う年玉
  216. イブぬ夜 何がそう抜(ぬ)ぎてぃ デイトする
  217. クリスマス キリスト拝(うが)む うぬ日びけん
  218. いぬっ人(ちゅ)ぬ 寺神社拝でぃ 七日後(なぬかあとぅ)
  219. 携帯とぅ ゆんたくひんたく 今ぬ人や
  220. いちゃんだん わじてぃちゃあすが 携帯とぅ
  221. 携帯や うふあびいさってぃ 肝苦(ちむぐり)さ
  222. 餅(むうちい)ぬ かばし今日や あまんくまん
  223. 年ぬ夜 思(うび)出(ん)じゃすしぬ いきらさよ
  224. いい年ゆ 迎えてぃたぼり 又やあん
  225. きゆぬ太陽(でぃだ) 柔々(やふぁやふぁ)とぅ照やい 肝嬉(ちむうり)さ
  226. あきま年 世界平和ゆ 願(にが)やびら
  227. 子孫(くゎんまが)ゆ 思がなさすりば 平和なゆさ
  228. すすいかち 去年(くず)しゆさな 今どぅする
  229. 年賀状 来(ち)から出(ん)じゃする 癖ぬ付ち
  230. アケボノよ かんなじサップとぅ すわどぅやみ
  231. 幸子羽 開かな紅白 はねえかん
  232. たんめえぬ 思犬あわり 年取ぅやい
  233. くぁっちいや 正月んなんず 変わらんや
  234. 温暖化 眠(にん)とおたる ばい菌起くち
  235. 水不足 やがてぃ砂漠に ないがすら
  236. マッカーサーん 自衛隊派遣 マサカとぅ思(む)てぃ
  237. 十日なてぃん お年玉いみらり オレオレから
  238. 眠(にん)だりみ 夕(ゆ)びぬ大雨(うふあみ) ちゃあ降いし
  239. ふぃら道ゆ 滝(たち)ぬ如(ぐとぅ)流り 雨水(あまみじ)や
  240. 昔(んかし)から 夜雨(ゆるあみ)ぬ年や ゆがふ年
  241. 申とぅ人 いぬ種(さに)でむぬ 今年人年
  242. してぃみてぃや どぅくふぃいさぬ 鼻かたまてぃ
  243. ぬくばあゆる 昼ぬあたいどぅ いいさくやる
  244. 成人式 たった童なゆる 人ん居い
  245. うちなあぬ 正月んやがてぃ 待ちかんてぃ
  246. バイク音 郵便がやらんち 見い見いし
  247. 戻(むどぅ)てぃ来(ち)ゃる 年賀状見(ん)ち ちるだいし
  248. 五七五や あび言葉なてぃ 習え易っさん
  249. 何(ぬ)がぬんち ゆくん寒(ふぃい)さぬ 日長なてぃん
  250. 昔事(んかしぐとぅ)や 覚(うび)てぃ今先(なまさち)事や さら忘(わし)り
  251. パンクさる タイヤしぎ直(お)ち けえうたてぃ
  252. 女(いなぐ)ん子 試験うちなち うみなあく
  253. 白毛(しらぎ)抜じ ごうぐちしから 道に捨てぃ
  254. なんくるし 出(ん)じたる耳糞(みみくす) あたらさし
  255. 目眉(みいまゆ)ぬ ちなじん幽霊(ゆうりい) 見らんしが
  256. 玉城(たまぐすく) 慶良間(きらま)ぬ見ゆる 喫茶店
  257. ふぃずい小 ふぃいさ曲がいし 家籠まい
  258. 山原(やんばる)や あられぬ降やい 三が日
  259. 車までぃ ふぃいさがあら 煙(きぶし)ふかち
  260. 今(なま)どぅやる 戦(ダイエット)前ぬ うふ食(か)み
  261. 火星や 誰(た)ん居らんしが しからあさぬ
  262. 二号機ん かしいしが来(ち)ゃんど 火星(かしい)んかい
  263. 宇宙予算 何やあたらさが 地球(じち)とぅ火星(ふし)
  264. 松井ん マギーとぅグナーぬ 居んでぃがら
  265. ましやる筈 自(どぅう)一人(ちゅい)し映画 見(ん)だりゆい
  266. ジェットコースタ とぅ思てぃ乗たる ゆいレール
  267. モノレール 客(ちゃく)ぬひなやあい 指(いび)ざんみん
  268. 駐車場ん ありわる乗らりいる ゆいレール
  269. サギんでぃせ 白鳥やあらん 人どぅやんでぃ
  270. キャンプんでぃせ 米軍やあらん プロ野球
  271. 羨(うれえ)まさ 肝若さあてぃる 映画好ち
  272. 21世紀 あんすかまでぃん 世ぬ違てぃ
  273. 人類や 年取い強(づう)さぬ カニはんでぃてぃ
  274. 荷かやあち ながに骨やまち ひっちいゆくい
  275. ひいさてぃん いぬぐとぅ咲ちぉおさ 庭(な)ぬ桜
  276. ううじ葉(ばあ)かさがってぃ今どぅ まあさぎさ
  277. あんすかな (あみ)ぬ降てぃんダムや 水(みじ)不足(ぶすく)
  278. キャンプ地や ふぃいさやかん 雨ぬしわ
  279. バサナイ(バナナ)や 色黒くなてぃる まあさある
  280. みやらびや 色白さあてぃる まあさある
  281. 温(ぬく)ばあてぃ 夜や美やらびぬ 夢(いみ)見(ん)だな
  282. 三味線ぬ 習てぃちゃあきや 聞かし欲しゃ
  283. 帽子や ごるびったいしどぅ 飛ばさりる
  284. 古ズボン かちみてぃ歩ちゅる 紐切りてぃ
  285. 熱茶碗 触いしとぅまじゅん たっ返らち 
  286. 携帯や ぐそう人ぬ声ん 聞かりゆみ
  287. 昼雨(ひるあみ)や なあしむしがる 23月(にさんぐぁち)
  288. 虹柱 立ちゅるとぅくるに 急じ行じ
  289. 前がんた 油なしやい 女ぬ家
  290. ライブドア 生まり早さる あたがやあ
  291. 昔ん人(ちゅ) じかじん聞かな どぅまんぎぃてぃ
  292. (ひじ)すりば ダビンチぬ面や モナリザど
  293. マグレアぬ マリアやイェスぬ 妻がやたら
  294. 晩餐ぬ 絵(かた)見ちるあきよ 驚(うどぅる)ちゅる
  295. 方言や うちなあぬ歴史 うち変えてぃ
  296. 棒表記 うちなあぐちや 泣ちあびてぃ
  297. 新北風に 枯葉かながなとぅ 連り廻てぃ 
  1. もう避難しよう妻のおしゃべり煩くて
  2. 乙女の家にかぎって犬多く
  3. 恋人は受取もしない私の贈り物
  4. お前とは今日までさやっていけない
  5. 鏡見て薄笑いする母かな
  6. あなたは幾度訪ねど逢えない
  7. お母さんそんなに黙って何の心配か
  8. 悪い子は言う事も聞かず後は泣き
  9. 君と僕は竹馬の友
  10. 君等ふたり絶対合わん犬猿の仲
  11. 駄々子あれが良いこれが良いと親使い
  12. 泣き虫は母追うと胆潰し
  13. 一日中外で遊び惚けて悪い子は
  14. 飢えた者食べ物を前に目を鋭く
  15. あれまあ狂ってないか君の頭
  16. 親の愛情頼りにするな歳だもの
  17. あのおじさんお金を無くしパニクッて
  18. 腹いっぱい酒を飲まされ歩きかね
  19. 酒代も勘定できない酔っ払い
  20. 気をつけよぼけたら三才児
  21. 野遊びへ必ず行くと親と喧嘩して
  22. こんな遅くまで遊ぶのかこの飲んべえ
  23. あの人は役立たないかもヤワだもの
  24. 並ぶと夫婦のような君等二人
  25. 聞こえないと耳糞ほじくりお爺さん
  26. 比べると誰がだれやらこの双子
  27. あの子は驚かされておもらしし
  28. 髭を剃り男前になったよ今度こそ
  29. 意地っ張りは何時も負けまいと顎を突き出し
  30. 男から受け取った贈り物粗末品
  31. 夫持たなねば無意味なことださ淑女様
  32. 恩納なべ森を押し退けようと袖をまくり(恩納は有名な女流歌人)
  33. 姉さんは夫に逃げられ暴れまくり
  34. 着替えようやがて恋人が訪ね来る
  35. たまには訪ねておいでよ親の家
  36. 妻子にはどうやって食べさすのか怠け者
  37. 模合くじ当たり損ねて酒を飲み
  38. 姉さんは夫持ち話しに黙り込み
  39. あなた自身で探しておいであなたの妻
  40. あれが良いこれが良いと言うな皆似たりよったり
  41. あたなは慕われても気付きもせず
  42. 夜半詣は男の家門に印付け(夜半詣=好きなった男に逢いたいと寺社詣でなどをする女性)
  43. パニクッて千々に乱れて我が妻よ
  44. 強情者無愛想では誰が好く
  45. しらふ女は口説けない酔っ払い
  46. 夫婦二人仲良くしてこそ長生きする
  47. 女も知らず学問に夢中になっておかしくなり
  48. 母の乳赤子産んだら盛り上がり
  49. 食事も腹五分なれば背も低く
  50. 腹違いでも同じ兄弟さ種一つ
  51. 元配偶者出くわせば吐き気
  52. 一日中の畑仕事ほんに疲れて大変さ
  53. つきあいは酒を交してこそ本物さ
  54. 掃き掃除ちゃんとできずとも良いのさ
  55. もう大変帰宅しないとこの時間
  56. 貧乏も世間並みさ何の恥ずかしいことがある
  57. 只物は使っても捨てても俺の勝手
  58. 現代人すぐそこまでも車乗り
  59. 彼の子は何時どこで亡くなられのか
  60. 戦争で撃たれて死んだのさ
  61. 教えてくれどこで習うのか沖縄語
  62. 車棒何を恨んで叩くのか豆の皮を
  63. 野遊び日暮れを待つのさ夏太陽
  64. 眠くても酒をせがむのさ遊び人
  65. 金を当て無駄遣いする貧乏人
  66. 頭掻き風か吹けばフケが飛び
  67. 遊廓には目無し坊主が立つのだと(目無い坊主と男根の例えている)
  68. 喋ると舌を噛み切るのさ外国語
  69. ミミズこそ英語を書かけば上手なり
  70. 糞してももうろくすれば尻拭かず
  71. 大昔は神に守られ自由の世
  72. 昔は按司と城に支配され
  73. 唐の時代唐のもてなしで金を無駄使い
  74. 大和時代薩摩の妾に成り下がり
  75. アメリカ世地畑女までも取られ
  76. 沖縄はこれからどこへいくのでしょ
  77. 何時の世も踏みにじられぱなし沖縄は
  78. 天気が良くないので今日は家に籠り
  79. 時計の針早く出かけたくて指で回し
  80. 髭剃るとにきびをひっかき血だらけ
  81. 五月四日はちゃんちゃん子馬のおもちゃを持ってハーリー(見学)へ
  82. 茶髪は曾てはアメリカ人今は流行
  83. 赤い髪昔キジムナー今は若者
  84. 鉄屑を掘り当てこれは俺のだと見せびらかし
  85. ご飯は各々おかずは分け合い汁は具無し
  86. 布を織り終え乙女等は浜遊び
  87. ぶつけられぺしゃんこになって乗れなくなった私の車
  88. ボロ車修理出す度無駄金使い
  89. 遊び所昔野や浜今は舞台
  90. 元祖の事はずっと長男の管理事
  91. 戦争中は食料難で鳥目になり
  92. 沖縄人は苦しめられても凌いできて
  93. 心労が過ぎたのかノイローゼになり
  94. 戸締りはさるも差し込み念を入れて
  95. つきあいは遠い親戚より隣近所
  96. 聡明な父(またはオジサン)の考えこそ世論(一般論)
  97. 雨降りは家に籠もり寝続け
  98. 珍しや幾ら寝ても寝不足
  99. 雨中は運転しづらいダメ車
  100. 雨後は木枯しなのか寒くなり
  101. 人の心に近さも遠さも無い
  102. 夏終りどこへ行くのか浜娘
  103. 婆さんよパソコン向かって何をする
  104. このテレビどうやって点けるのか叩いてみよう
  105. 大変だ今の年寄り何をする
  106. 那覇祭り行ってもよいけど人が多くて
  107. 大花火ボンと鳴って肝潰し
  108. 吾車停めかねて(レッカー車に)引っ張られ
  109. 美人にかぎり必ず犬を連れ歩き
  110. 目覚ましが鳴りあと十分は寝られるな
  111. お茶一つ注げない奴が社長になり
  112. 山羊は米(メーと発音)が欲しいのかメートと言い
  113. 君等の牛 芋(ンムと発音)食べたくて ンモンモと言い
  114. 奴らの馬屁を放る(ヒヒンと発音)のかヒヒンといな鳴き
  115. 新入れ歯 付けたり外したり癖になり
  116. キビ畑 まだ咲かさぬか真白花
  117. 色黒も日傘を差し歩くオバさん等
  118. おっさんも若返えようと髭生やし
  119. 生やした髭もみな白毛で 剃り落とし
  120. レジ前に並ぶのを嫌がり余計後ろになり
  121. ゴキブリ見て肝潰す現代子
  122. ゴキブリを今日の良き日に殺そうと
  123. ゴキブリを棒で叩こうと食器割り
  124. 鏡見て無闇に笑う少女かな
  125. 食べながらカロリー計算するオバサンら
  126. お爺さんは食いモン残さず大事にし
  127. 蟻子はいくらも食べんぞ食わしてやれ
  128. 蝿子がいただきますと合掌し
  129. 甲子園には魔物が居るとほんとだな
  130. どうなっていたのやら松井の居ないヤンキース
  131. おしっこも我慢しなくちゃならぬか延長戦
  132. 大丈夫 親の心配 みな同じ
  133. 家では子供でも 外ではみな大人
  134. 外に出しなお旅に出せばますます大人
  135. コーヒーは熱い冷つたいあってもよい
  136. 何故に冷茶を飲ますこの浮世
  137. チンをして料理すます多忙の世
  138. 太陽様 近頃弱って 涼しくなり
  139. 天の川 溢れ過ぎてか 流れ星
  140. (チチと発音)眺め わが乳いただく夫かな
  141. ホケキョ(法華経)と鳴く深山鶯寂しいのか
  142. 奥方が赤面すれば真っ青になり
  143. 目糞取り歌を歌おうと疲れて(ウタティと発音)しまい
  144. 台風まで同じ道通る異常気象
  145. 何を求め回って歩く18号(台風)
  146. 沖縄もオーロラ見せてくれ太陽様
  147. 五枚分アイロンかけて赴任先
  148. 後一枚着けられるシャツ月曜日
  149. 電話鳴り 妻からかと 急ぎ受話器取り
  150. 日が暮れて家が恋しく空港に行き
  151. 久し振りに雨降れば嫌な湿気
  152. 近頃は妊娠腹の女も見えなくなり
  153. 以前はみな妊娠女ばかりだったのに
  154. 雨後は暑さが戻るセミの声
  155. お喋りが沖縄語でできればそれで良い
  156. 字余りは上手なれど舌足らず
  157. 今の如く盛り上げていこう沖縄語
  158. レストランではダイエットは中止乙女らは
  159. 内緒話するのが楽しみオバサンら
  160. 国会選挙 何を当てに投票す
  161. 投票は無意味だと言うなかれ
  162. 沖縄を愛する人にぞ投票す
  163. 駐車場 にわか雨で泥だらけ
  164. 投票所 管理人だけ誰も居らず
  165. 裁判官 ○×だけで △は無いのか
  166. 秋の空 暑さ寒さも 交代で
  167. 夢なのか嫌な事が多い今の世
  168. 気分悪く寝ていたのさ裏座にて
  169. 姦しい夜遅くまで鳴く恋猫
  170. 天井でケケケと鳴くやもり
  171. 馬鹿遊びは合間合間に多忙中なので
  172. 今だかってボーナスもあるのか羨まし
  173. ボーナスは上積みならず大晦日
  174. 薄葉 白花咲かして冬支度
  175. ボーナスは今のあるとさ死語でなく
  176. ヤブ用で
  177. 年末は酒が欲しくて涎垂れ
  178. 気をつけよう 酒が薬なら良いけれど
  179. 人たるもの年に追われてのたうって
  180. 師走は皺が増えるからこそ心配(シワと発音)する
  181. だけど今は霜月なれば慌てるな
  182. 今の人は継ぎ接ぎもファッションだと
  183. 赤ら髪昔はキジムン(人に似た小魔物)今ファッション
  184. 嫌な髭 昔馬鹿者 今ファッション
  185. (書くのは)久し振り 頭のぼけて 書きかねて
  186. 年末は皆故郷を求め嬉しそう
  187. 師走は忙しい分だけ時が経ち
  188. 昔歌 聴けば聴くほど 若返り
  189. デパートのサンタ見せても信じない子
  190. 沖縄語では見知らぬ人ともお喋りになり
  191. 三十年振り 逢った友人 懐かしや
  192. 昨日は遅くまで酒飲み頭痛になり
  193. この年では気をつけたまえ深酒は
  194. 駐車料 走らすよりも高くつき
  195. 十六日祭(祖先の正月)ご馳走目当てに行きました
  196. 姉さんは仏壇向かってユタ(霊媒)言葉
  197. 十六日祭 打ち紙(お供え用お金)御香 みな忘れ
  198. 寒くても 同じように咲く 庭の桜
  199. キビ葉 切り落とされた今が 美味しそう
  200. これほどに雨降ってもダムは水不足
  201. キャンプ地は寒さよりも雨が心配
  202. 前髪(丸坊主の反対) 坊主にされて腹が立ち
  203. 気が利いて 親の世話する 女の子
  204. パッチ着け 息も白く 鼻垂らし
  205. 温かくなり パッチ着も 痒くなり
  206. 髪を掻き フケも降るのさ 雪の如
  207. 霧が立ち 雲に昇りたる 心地かな
  208. 太陽様 霧の中では 赤団子
  209. テールランプ 消し忘れて バッテリー死に
  210. 風強く 背骨まで 冷え
  211. 北風よ 寂しいのかい 缶転がして
  212. 糞喰らえ 顎外れる程に クシャミし
  213. 二千円 ニセ円だと思って 使わないのかい
  214. 二千円 何が珍しくて 使わない
  215. 二千円 丁度いい位の お年玉
  216. イブの夜 何を慌てて デイトする
  217. クリスマス キリスト拝む その日だけ
  218. その人が 寺神社拝む 七日後
  219. 携帯と おしゃべり 今人は
  220. いらずらに 怒ってどうする 携帯と
  221. 携帯は 大声で怒鳴られて 可哀想
  222. 餅の 匂いする今日は どこもかも
  223. 大晦日 思い出すのことの 少なさよ
  224. 良い年を 迎えたまえ 又来年
  225. 今日の太陽 柔や軟わと照る 嬉しさよ
  226. 新年に 世界平和を 願いましょう
  227. 子孫を 思い愛すれば 平和になるさ
  228. 拭き掃除 去年できず 今ぞする
  229. 年賀状 来てから出す 癖が付き
  230. アケボノよ 強いてサップと しなきゃいけないの
  231. 幸子の羽着 開かず紅白 盛り上がらず
  232. じいさんの 愛犬哀れ 年を取り
  233. ご馳走は 正月もそれほど 変わらない
  234. 温暖化 寝ていた ばい菌起こし
  235. 水不足 やがて砂漠に なるのかな
  236. マッカーサーも 自衛隊派遣 マサカと思い
  237. 十日になっても お年玉ねだられ オレオレから
  238. 寝られるものか 夕べの大雨 ずっと降り
  239. 坂道を 滝の如く流れる 雨水は
  240. 昔から 夜雨の降る年 豊年(世果報)
  241. 申と人 同じ猿人 今年人年
  242. 早朝はあまりに寒く鼻つまり
  243. 温かくなる 昼頃が 丁度良い 
  244. 成人式 余計子供になる者も居り
  245. 沖縄の(旧暦の)正月も間近 待ちかねて
  246. バイク音 郵便かと思い 覗いたり
  247. 戻って来た年賀状見てがっかりし
  248. 五七五 話し言葉なので 習い易い
  249. 何故か 余計寒くなり 日長なれど
  250. 昔事は記憶すれ先程のこと忘れ
  251. パンクしたタイヤ付け直しくたびれて
  252. 我が子受験を終えてほっとして
  253. 白毛抜き 文句を言ってから道に捨て
  254. 自然に落ちた耳糞大事にし
  255. 目眉が繋いでいても幽霊見えず
  256. 玉城に慶良間見える喫茶店
  257. 冷え込んで家の中でちじ籠もり
  258. 山原はあられが降り三が日
  259. 車まで寒いのか煙吹き
  260. 今のうち ダイエット前の 大食い
  261. 火星は寂しからずや誰も居ず
  262. 二号機も 加勢しに来たぞ 火星に
  263. 宇宙予算 何が大切地球と火星
  264. 松井にも大小居るという
  265. いいなあ 映画を一人でもみれるって
  266. ジェットコースターに見立てて乗ったモノレール
  267. モノレール客足減って指おり数え
  268. 駐車場もあれば乗るのにモノレール
  269. サギというのは白鳥ではなく人だとか
  270. キャンプとは米軍基地ではなくプロ野球
  271. 羨ましい心が若ければこそ映画好き
  272. 21世紀これほどもまでに世が変わり
  273. 人類は年取り過ぎて耄碌し
  274. 荷を担ぎ背骨痛めて一日休み
  275. 寒くても動ぜず咲く庭座桜
  276. キビ葉 切り落とされていまぞ 美味しそう
  277. これほどまで雨降ってもダムは水不足
  278. キャンプ地は寒さよりも雨の心配
  279. バナナは色黒くなってこそ食べごろ
  280. 乙女らは色白くあってこそたべごろ
  281. 暖かくなり夜は乙女の夢でも見ようかな
  282. 三味線を習いたての頃は弾き聞かせたく
  283. 帽子はぶかぶかだから飛ばされて
  284. 古ズボン 掴んで歩く 紐切れて
  285. 熱茶碗 触るや否や ひっくり返し
  286. 携帯は天国人の声も聞こえるか
  287. 昼雨は いいかげんにしろ 2,3月
  288. 虹柱 立っているところに 走って行き
  289. 長髪に 油をつけて 女の家の前
  290. ライブドア 生まれるのが 早かったのか
  291. 昔人 言う事も 聞かずうろたえて
  292. 髭剃れば モナリザの顔はダビンチだ
  293. マグレアのマリアはイエスの妻だったのか
  294. 晩餐の見てぞあれよと驚き
  295. 方言は沖縄の歴史を変えてしまい
  296. 棒表記 うちなあぐちは泣き叫び
  297. 北風に枯葉仲良く旋回